【NTT西日本】
不思議なタイミングと方法によってその撮影は実現した。
季節はずれに生まれたため、背中の斑点が消えずに残っていたという子鹿の存在。
その子鹿は、母鹿が育児放棄したため人間の手で、ほ乳瓶で育てられた。
撮影は四国高松で行われたが撮影隊出発の日、大雨と強風で飛行機が
着陸出来ないため、最悪、羽田に引き返すという機内アナウンスがあった。
ところが着陸30分前になって突然雨と風が弱まり着陸する事が可能になった。
本番日は全日にわたって天候が崩れるといわれた中、
天気は香盤表(*)どおりに奇跡的に回復し、撮影はスムーズ終了した。
さらに、この子鹿の演技はオスカー並。
難しいといわれる動物の撮影だが、子鹿によるNGはほとんどなしの状態だった。
季節はずれに誕生した子鹿の存在。
天気の回復。
この人間の力ではどうにも出来ないといった類のものを、
奇跡的な出来事の連続によって成り立ったこの撮影は、
目に見えない力によって祝福されたフィルムだと信じている。
*香盤表:業界用語で、撮影時に使われるカット別につくられた時間割のような
もの
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